大阪府堺市 医療法人エビデンス 西原医院

大阪府堺市西区 内科、消化器科。胃カメラ、エコーは消化器内視鏡専門医・消化器病専門医が検査いたします。

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内視鏡

検査概要

内視鏡

胃カメラ検査はすべて経口(口から)電子スコープにより、消化器内視鏡専門医の資格を有し、10,000例を超える経験を持った院長が行っております。
喉の麻酔が充分効く様な工夫もしており、ほとんどの方は喉の麻酔だけでえづくことなく検査が出来ています。(咽頭麻酔の効き具合の悪い場合、例外的(100例あたり数例)に静脈麻酔や鎮静剤を用いて行う事があります。)
また、胃カメラ検査の際にピロリ菌感染診断も同時に行うことができます。
検査終了後には内視鏡画像をお見せしながら結果のご説明をいたします。(静脈麻酔や鎮静剤を用いて検査した場合は判断力が低下し記憶が不確かになるため即日のご説明は行わず、改めて結果説明の為にご来院頂きます。)組織検査をした場合、その結果が出るのに10日程かかります。

内視鏡ギャラリー

以下では、当院での症例の中から、症状別に内視鏡画像を供覧し、解説をしていきたいと思います。

主症状(年齢、性別)

無症状(30歳代男性)

病名

逆流性食道炎

解説

下部食道1時、5時、7時、9時、11時方向に25㎜~35㎜の縦走するびらん(発赤)あり、5時方向では白苔(潰瘍)を伴なっています。
 色素散布では5時、7時方向のびらんは口側(画面下)で融合しているのが判ります。
 逆流性食道炎、ロサンゼルス分類 Grade C(炎症の弱い順にGrade M→A→B→C→D)と診断されます。

主症状(年齢、性別)

無症状(30歳代男性)

病名

バレット食道

解説

白色調の扁平上皮と赤色調の腺上皮との境界が、食道と胃の境界である食道下部柵状血管の下端(判定できない場合は胃の縦走ひだの口側終末部)より口側に存在しおり、バレット食道と診断されます。
 バレット食道はバレット食道癌の発生母地と考えられており、定期的な内視鏡検査が必要です。

主症状(年齢、性別)

胸のつかえ感(40歳代女性)

病名

食道アカラシア

解説

食道内に食物残渣を多量に認めます。噴門通過は僅かに抵抗あるものの容易で、粘膜面に異常を指摘できません。
胃内からの見上げで観察すると、噴門の胃粘膜は食道側へまくれ込んでいます。

半年前より食後の胸のつかえ感があるとのことで来院されました。食道アカラシアと診断し、大阪労災病院にご紹介、外科手術となりましたが、現在では日本で開発された新しい内視鏡治療法、経口内視鏡的筋層切開術(Per-oral Endoscopic Myotomy: POEM)の良い適応と考えられます。

主症状(年齢、性別)

胸のつかえ感(20歳代女性)

病名

好酸球性食道炎

解説

食道粘膜は白濁し血管透見が不良で、白斑(白色の滲出物)、数条の縦走溝(縦走する溝)を認めます。組織検査では上皮内に30~100/HPF以上の好酸球の浸潤を認めました。
好酸球性食道炎(国の指定難病)と診断されます。
3ヶ月前からの胸焼け、つかえ感、嘔吐を主訴に来院された方です。
この疾患では、同様の症状を呈する逆流性食道炎の特効薬であるPPI(胃酸を抑える薬)は無効であり、喘息用の吸入薬ブデソニドを食前に内服して頂きました。
動画→https://youtu.be/kdL5LOMk5lY

主症状(年齢、性別)

無症状(80歳代女性)

病名

食道静脈瘤

解説

門歯列より33㎝から12時、6時方向に青色で一部結節状、蛇行する静脈瘤を認めます。赤い斑点やミミズ腫れ様の発赤も伴っており出血の危険性が高いと判断(Li,F2,Cb,RC++,LgC+)されます。大阪労災病院にご紹介し、予防的に硬化療法を受けて頂きました。
原発性胆汁性胆管炎で治療中の方です。

主症状(年齢、性別)

吐血(80歳代男性)

病名

胃潰瘍

解説

(胃潰瘍治療前GUA1)胃体下部後壁に15*25㎜大の潰瘍あり、白苔内部には血液(黒)が付着し肛門よりには動脈が露出していると思われる黒い小隆起(露出血管)を認めます。再出血の可能性が高いと考えられたため入院加療目的に大阪労災病院にご紹介しました。輸血は受けられたものの内視鏡治療なしで3週間で軽快退院されました。
 ↓
(胃潰瘍治療中GUA2)
露出血管は消失し、白苔も薄く綺麗になっていますが、周囲の再生上皮はまだわずかです。さらに胃酸を抑える薬(PPI)を継続投与し潰瘍は治癒しました。
 ↓
(胃潰瘍治癒後GUS2)
白苔は消失し潰瘍は完全に瘢痕化しています。

主症状(年齢、性別)

無症状(60歳代女性)

病名

胃腺腫

解説

胃体下小彎(画面中央やや右)に褪色調、3mm大の山田I型ポリープを認めます。組織検査にて胃腺腫の診断で、大阪労災病院に内視鏡切除目的にご紹介しましたが、腫瘍の診断に至らなかった(ポリープの丈が低くなり当該病変が見当たらなかった?)ため経過観察となりました。色素散布では病変は淡く染まりますが却って不明瞭です。当院で6~12か月毎に胃カメラ検査を繰り返し受けて頂き4年後、内視鏡所見も4mm大の丈の低い褪色調隆起と形状は不変でしたが、同部よりの組織検査で高分化型腺癌が出現しました。大阪府立病院に内視鏡切除目的にご紹介しました。
胃腺腫は癌の併存や癌化率が高いため、内視鏡切除が基本です。

主症状(年齢、性別)

無症状(70歳代男性)

病名

早期胃癌

解説

胃体上部後壁(画面右下)に淡い発赤を認めます。脱気すると、周囲がわずかに隆起した4mm大の発赤した陥凹として捉えられます。
酢酸に続いてインジゴカルミン(青い色素)を散布すると同部の染まりは周囲より淡いようです。
m癌(癌が粘膜内に留まる早期胃癌)と診断し、近くの病院で内視鏡治療を受けて頂き完全切除できました。
この患者さんは8年前にヘリコバクター・ピロリの除菌をした方です。除菌後も胃癌の発生リスクは高止まりするため、定期的な胃カメラ検査が必要です。
動画→https://youtu.be/_dNA8maN2sM

主症状(年齢、性別)

上腹部不快感(60歳代女性)

病名

未分化癌(印環細胞癌)

解説

胃角小彎~後壁(画面中央~右側)の粘膜は発赤し凹凸不整で、口側(画面手前側)端に不整形の白苔、中央部に線状の白苔を認め、前壁(画面左側)端はやや隆起し、その口側は発赤が強く、周囲粘膜との境界は不明瞭です。ヘリコバクター・ピロリ除菌後の割に炎症が強く局在しており、リンパ増殖性疾患や未分化癌、印環細胞癌を疑います。組織検査の結果は印環細胞癌でした。
主治医の先生の速やかな対応で、なんと一週間後には手術(幽門側胃切除)を受けられ、現在も再発なしとのことです。
この患者さんは3年前にヘリコバクター・ピロリの除菌も受けられ、今回手術をうけた病院での検診のバリウム検査(7か月前)では慢性胃炎の指摘のみでしたが、胃部不快感が続くとのことで主治医の先生よりご紹介いただきました。
除菌後も胃癌の発生リスクは高止まりするため、定期的な胃カメラ検査が必要です。
動画→https://youtu.be/8wsH74i-zpw

主症状(年齢、性別)

貧血(80歳代男性)

病名

進行胃癌

解説

胃体下部大彎(画面中央)に、前後壁(画面の上下)よりヒダの湾入する周堤(周辺の隆起)を伴う5㎝大の深い陥凹を認めます。白苔は汚く、出血(画面中央黒色部分)を伴っています。2型の進行胃癌です。
この患者さんは軽度の貧血(Hb 11.5(正常13.5~17.5))、腫瘍マーカー軽度高値(CEA 5.7(正常5以下))の為、胃カメラ検査を施行しました。本来手術を検討すべきところですが併存疾患の予後が悪く胃癌に関しては無治療で経過観察となりました。
動画→https://youtu.be/SRJ5eL2Cg74

主症状(年齢、性別)

便秘(60歳代男性)

病名

進行大腸癌

解説

S字結腸に1/3周にわたる6cm大の周堤様隆起を認め、中心部は陥凹し潰瘍を形成しています。
2型の進行大腸癌と診断されます。
大阪医科大学にご紹介し、腹腔鏡下左半結腸切除術をお受け頂き、完治しました。

主症状(年齢、性別)

血便(30歳代女性)

病名

潰瘍性大腸炎

解説

潰瘍性大腸炎(治療前)
粘膜は浮腫状で血管透見像を認めず(正常では透けて見える血管が見えない)、自然出血、膿様粘液の付着を認め、Matts Grade3(中等度)(炎症の弱い順にGrade 1正常→4高度)と診断されます。
 ↓
潰瘍性大腸炎(治療開始後)
5-ASA製剤内服にて自然出血、膿様粘液の付着は著明に減少するもまだ残存しています。

主症状(年齢、性別)

腹痛(20歳代男性)

病名

クローン病

解説

横行結腸に著明なひきつれを認めます。
腹痛・体重減少・発熱にて14歳時に発症したクローン病の患者さんです。栄養療法にて緩解導入後、内服薬(5ASA)で緩解を維持しています。

主症状(年齢、性別)

無症状(60歳代女性)

病名

腸結核

解説

バウヒン弁(小腸と大腸の境界弁:画面左)は開大し、盲腸(画面中央)に瘢痕(潰瘍カイヨウの治癒によるひきつれ)をみとめます。上行結腸~横行結腸の粘膜は荒廃し血管透見不良(正常では透けて見える血管が見えない)です。横行結腸では2~4㎜大の不整形潰瘍が一部融合しながら、2/3周性にわたって輪状に多発しています。

6ヶ月間の抗結核療法により、潰瘍は消失しバウヒン弁もほぼ閉じるようになりました。

主症状(年齢、性別)

下痢(40歳代男性)

病名

アメーバ性腸炎

解説

大小不同の浅い潰瘍が盲腸、上行結腸、S字結腸、直腸に多発し、直腸には出血と白苔を伴うたこいぼ状変化(bump)を認めます。介在粘膜(潰瘍間の粘膜)は正常で潰瘍性大腸炎は否定的です。組織検査にてアメーバ虫体を多量に認めました。
4か月続く下痢があり、便の培養・虫卵検査では起炎菌、虫体、虫卵は検出されず、精査目的に大腸内視鏡検査を施行しアメーバ性腸炎と診断しました。メトロニダゾール(抗生物質)にて下痢は消失しました。患者はMSMでHIVは陰性でした。

主症状(年齢、性別)

下痢・血便(60歳代女性)

病名

キャンピロバクター腸炎

解説

バウヒン弁(小腸と大腸の境界弁:画面左)に白苔とびらんを認めます。
9日前に生ユッケを食べて数日後より下痢・血便が続くとの事で来院されました。
便の培養検査では起炎菌は検出されませんでしたが内視鏡所見よりキャンピロバクター腸炎と診断し、クラリスロマイシン(抗生物質)にて症状は消失しました。キャンピロバクター腸炎は生肉の摂食で感染することが多く、感染後1〜3週間を経て四肢脱力をきたす神経疾患ギラン・バレー症候群を発症することがあり、時に呼吸筋麻痺から死亡する可能性もあるため治癒後も注意が必要です。

主症状(年齢、性別)

(サンプル)下痢・血便(●●歳代女性)

病名

(サンプル)キャンピロバクター腸炎

解説

サンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプル

主症状(年齢、性別)

(サンプル)下痢・血便(●●歳代女性)

病名

(サンプル)キャンピロバクター腸炎

解説

サンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプルサンプル

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